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神宿る島として信仰始まる
社殿創建は推古天皇時代

 

弥山
弥山

 「神の島」宮島の誕生は、原始時代の自然信仰に始まったと伝えられている。島の中央にある標高530メートルの弥山を主峰とする山々はいずれも急峻で、岩肌を露出し、あるいは絶壁となっている。その周辺は原始林に覆われて威容を示しており、まさに霊感みなぎる雰囲気が感じられる。弥山の頂上には大きな岩があり、岩座(いわくら=神が降り立つ場所)として信仰の対象になってきた。

 このように宮島は“神宿る島”として遠い時代から庶民の信仰を集めてきたもので、厳島という名前も“神を斎(いつ)き祭る島”が語源だといわれる。
 厳島神社の創建は推古天皇即位元年(992)といわれている。神社の社伝によると、この年に神主の佐伯鞍職(さいきくらもと)によって現在の場所に社殿が建てられ、伊都岐島神(いつきしまのみこと)ほか2柱の神を祭ったのが、その初めと記録されている。その後、厳島神社は神社としての格を高めていくが、平安時代に入って平清盛(たいらのきよもり)との出合いを迎え、画期的な発展期に入ることになる。

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